待ちに待った給料日。
給料を頂くと、少しばかりのお札を握り締めながら本屋に行き、目に止まった本をまとめ買いするのが月一回の地味な楽しみの1つだ。
そんな本屋はとにかく大型店に限る。
渋谷で言えば、「BOOK 1ST」であり、恵比寿で言うと「有隣堂」といったところに好んで足をのばす。
「たくさん本があるから。」という、子供みたいな理由でだ。
本屋に入ると、様々なコーナーを片っ端から移動し、気になる本を手に取り2〜3ページ立ち読みをする。
そうやって、新刊コーナーからアイドル写真集コーナーへ、はたまたノンフィクションコーナーからアイドル写真集コーナーへ、さらにはサスペンスコーナー、社会問題コーナーからアイドル写真集コーナーへと、今月は何を買おうか考えながらウロウロするのだ。
移動中に後姿美人と遭遇したならば何気なく隣へ行き、「どんな本に興味があるのだろう?」という適当な口実を理由に顔をチェックするという、なんとも年甲斐の無い行動に走ってしまう、どうしようもない私。
先日も、後姿美人が多い(福田調べ)とされる「有隣堂」にお邪魔すると、やはりいた。
話題の本コーナーに。
すらりと伸びた長い足。上戸彩に触発され好きになった適度に栗色のショートボブ。仕事帰りであることが簡単に想像できるパンツスーツ姿のお姉さん。
男なら、いやきっと女でも、もっと言うなら仮谷崎省吾でも、どんな顔をしているのか確認したいはずだ。
そういう私も人の子であり、立派な大人の男だ。
スーパーサイヤ人並の素早さで後姿美人の右隣に立った私は、「目玉ってこんな端っこまで動いたっけ?」と思うぐらい、力の限りを尽くし目玉を左側に寄せた。
まずは、どんな本が好みなのか確認しようとした瞬間、私は絶句した。
後姿美人が手にしていた本は…。
今、異論反論で話題の…。

こんなエロい私の胸の内を見透かされたようで腰が抜けそうになった。
そして、そんな後姿美人の、まさに後姿のみ美人に見える50歳代のおばさんの顔を見て、腰が抜け崩れ落ちながら私は泣いた。
そんな本屋での1日…。



こんな本を購入…。
そういえば、福田と言えば、例の女が捕まった時、心優しいおバカな地元の友達数人から、
「お前のオカン捕まったやん?大丈夫か?」
と、全く面白くない電話がかかってきたことを懐かしく思い出した…。

福田は悪い奴ばかりではない。
しかし、ここにいる真っ直ぐに生きている福田も、その内、痴漢冤罪で捕まるんじゃないかと、なんだか怖くなってきた。
そう思いながら、本屋を出ると風が冷たかった。
もう冬だ。
こんな寒い日は家でテレビを観るに限る。
MANHATTAN CLOSET 福田